精神的な要因が関係
小さな子どもの頃は、急な腹痛に襲われてしまうとなかなか我慢することは難しいものです。しかし、不思議なことに大人になると何とか我慢できるようになっています。お腹を壊した時の腹痛のことを言っているわけですが、大人で漏らしてしまった人はなかなか聞いたことはありません。
私も以前、仕事帰りの電車の中でものすごい腹痛に襲われたことがありました。電車の中で、しかも各駅停車ではない電車でした。腹痛の始まったタイミングが次の駅が自分の降りる駅だったことが幸運だったのかもしれないのですが、五分間は電車は止まりません。その間、絶えしのぐことは本当につらかったです。顔色は悪く、普通に立っていることは難しいので対処法として前傾姿勢でかがむようにして立っていました。通勤電車の帰りなんて座る席はもちろんなく、どちらかと言えば満員に近い状態です。そんな中でも、まっすぐに立っていることはとても難しかったのです。緊急停車してもらえるものならばそうしてほしかったぐらいです。
しかし、不思議なことに、何とか我慢はできてしまうのです。大人だからなのか、理性とか羞恥心とかそういった精神的なものが大きく作用しているのか、よくもその五分間を耐え抜くことができたなと自分でも不思議に思います。また、私の様子をおかしいと思ったほかの乗客の女性が席を譲ってもらいましょうか?と声をかけてくれたのですが、その一言で周りから注目され少し腹痛が和らいだような気もしました。本当に不思議です。